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首都ナイロビから車で6時間、東南部のタイタ地方タベタ県の生産地を訪ねました。近隣には複数の国立公園があり、キリン・シマウマなどが生息する自然が豊かな地域。ここで出会った伝統的工法で作られる「タイタバスケット」。ケニア国内でもお目にかかることが少ない、超希少なバスケットです。
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タイタバスケットはどのように作られるのでしょうか?
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@サイザル繊維の取り出し方です。足を使い、器用にサイザルの外皮を一つ一つ木のへらではぎ落とし繊維を取り出します。
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A繊維の束を鍋に入れ染めていきます。染料は、すべて天然素材です。(木の皮、泥など)
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B染色後、サイザル繊維を撚り、極細の糸状にします。糸を撚りながらカゴを編み上げていくため、1つのかごを完成させるまで2週間〜1ヶ月かかります。(農業、家事の合間の時間に編む) |
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C目が細かく密な編みでしっかりした作りです。他の地域では、工程を短縮しスピーディーに仕上げるため化学染料を使用したり、糸を太く撚る等のかごが主流となっている中、この地域では伝統的工程がしっかりと守られています。
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D中でも年配女性たちは、かご編みの高い技術を保持しています。アフリカンスクエアーは、年配女性が中心となって生産している複数のグループに、バスケットの生産をお願いしています。
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E生産者グループの作業所です。かご編みの指導や女性たちの交流の場として活動の拠点となっています。
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アフリカ農村地域の女性たちは、農作業に加え家事や子どもの世話など多くの仕事を抱えています。
男女の格差の大きい社会において、貧困に苦しむ女性も少なくありません。
タイタバスケットの売り上げは、子どもたちの教育費や生活費の足しに、重要な現金収入となっています。
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